美しいシティハウスのような別邸
英国に今も多くある、王族・貴族の住まいである邸宅のうち、田舎の領地に建てられた郊外型の本邸はマナーハウスと呼ばれます。またイギリス王室のお膝元に出仕したり、商業に従事するために首都のロンドンに建てられ、社交シーズンに活躍したものはシティハウス、またはタウンハウスと呼ばれます。
いわばセカンドハウスでもあるシティハウスは華やかな都会にふさわしく、小さいながらも贅を尽くして、意匠を凝らして建てられており、都会的なスタイリッシュなテザインを競いあったとも、さらに価値あるコレクションが飾りあったとも言われています。
そんな美しいシティハウスのような別邸を建てたい、との思いから、2002年、高崎の結婚式場「ザ・ジョージアンハウス1997」の別邸として、「ロイヤルクレストハウス」が建てられました。建築家はイギリス王室のお墨付きの高名な建築家ジュリアン・ビックネル氏です。同氏と(株)スワン代表の萩原康充との、運命的な出会いから生まれたコラボレーション作品が、この「ロイヤルクレストハウス」です。2人は英国領事館および、英国と日本を結ぶ商社の導きで、両国の文化交流のチャンスとして必然的に出会い、国境や人種を越えて共感しあい、お互いが作り上げた信頼関係から、同プロジェクトを迷うことなく推進して行きました。
フォーマルエレガンスの極地
外観も内装もエレガントな白亜の大邸宅。鉄骨作りでありながら、木の優しさと柔らかさを生かした、実に温かみのある作りと雰囲気。選び抜かれた家具や絵画や展示品、そしてファブリックの美しさも相まって、建物全体がなんとも言えない、優雅な雰囲気を醸し出しています。まさにイギリス的なフォーマルエレガンスの極地。
英国上流階級出身のジュリアン・ビックネル氏と、その芸術性に呼応した萩原康充氏との、高い感性のデュエットが、邸宅のあちらこちらに散りばめられています。
この完成を持って、萩原氏はイギリス現女王・エリザベス2世陛下のお招きを頂戴して、女王の園遊会に招待されて参加、バッキンガム宮殿の門をくぐり、エリザベス女王はじめチャールズ皇太子など、王室一家にご拝謁の栄誉を得ました。
まさに、信じれば夢は叶う。類い希れなる経験、最高の栄誉として、語り継がれるブリティッシュタウンの思い出となっています。

ジュリアン・ピックネル
建築デザイナー