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伝説のヒーロー
今回の映画は私がオススメする、今もなおその活躍が語られている、伝説上のヒーローを描いた2作品をご紹介します。



ロビン・フッド ROBIN HOOD:PRINCE OF THIEVES 1991年 アメリカ

まず1つ目は「ロビン・フッド」。ロビン・フッドは1190年頃、リチャード1世の時代に活躍した人物。イングランド中部ノッティンガム付近のシャーウッドの森の中にリトル・ジョンとその他の仲間とともに住み、金持ちから金品を奪って貧乏人に施し、弱い者の味方をしたと言われています。弓の名人で、都市を離れ森に住んでいることから、体制側権力者(当時は王権の手先である代官と教会の有力者)に反抗するアウトローと考えられ、さまざまなロマンスのいろどりを添えられて、今日まで語り継がれています。

ロビン・フッドを描いた映画でもっとも有名なのはやはり、ケビンコスナー主演の作品でしょう。
物語の舞台は12世紀末のイングランド。第三次十字軍の遠征で{十字軍の遠征はヨーロッパ(キリスト教)がセルジュクトルコから聖地エルサレムを取り戻す目的で行われ、参集した者全てが十字の印を付けて出撃しました。}エルサレムに囚われていたイギリス貴族の青年ロビンが、ムーア人アジームを連れ故郷イングランドに戻ると、そこは悪政のはびこる王国に変わり果て、ロビンの父も無実の罪で殺されていました。ロビンはシャーウッドの仲間たちと共に、平和を取り戻すため、義賊となり悪代官に戦いを挑みます…。中世のコスチューム身を包んだケビンコスナーが、カリスマ性溢れるヒーローを好演しています。

◇ロビン・フッド ROBIN HOOD:PRINCE OF THIEVES 1991年 アメリカ
 監督:ケビン・レイノルズ
 脚本:ペン・デンシャム 、ジョン ラング
 出演者:ケビン・コスナー 、モーガン・フリーマン 、クリスチャン・スレーター 、メアリー・エリザベス、 マストラントニオ 、アラン・リックマン 、ショーン・コネリー



ブレイブハート  BRAVE HEART 1995年 アメリカ

2つ目は「ウィリアム・ウォレス」。1270年にグラスゴー近郊のエルダースリーで生まれたウォレスは、幼少の頃よりペイズリー修道院で勉学に励み、ラテン語やフランス語を話すなど高い教養を身につけ、20代の若さで兵を挙げる事となります。当時のイングランド王・エドワード1世の圧政により、スコットランドの平民たちは苦しめられており、ウォレスはそんな母国の自由と独立を守るため、民衆を率いて反乱を起こします。しかし、ウォレスに従ったのは十分な武器を持たない平民が主で、頼みとしていた大貴族たちは失う物が多いため、ウォレスの行動をあまり良く思っておらず、触らぬ神に…のごとく息を潜めていました。そのため、どう考えてもこの戦いは不利で困難極まりないものでした。そんな困難をものともせず、不屈の精神で戦いを続けたウォレスでしたが、やがて貴族の裏切りにより囚われの身とり、処刑されてしまうこととなります。しかし、そんなウォレスの英雄的行動と精神は、人々に戦う意欲を持ち続けさせる大きな力となり、敗北の底から勝利へと導く結果となります。

そんな英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を、壮大なスケールで描いた作品が「ブレイブハート」です。
メル・ギブソンがワイルドにウィリアム・ウォレスを演じ、制作、監督をも務めています。それから、第68回アカデミー賞にて、作品賞・監督賞・撮影賞・音響効果賞・メイクアップ賞を受賞、脚本賞・音楽賞・衣裳デザイン賞・音響賞・編集賞の5部門にノミネートされ、第53回ゴールデングローブ賞にて、監督賞を受賞しています。特に圧巻なのが、スターリング・ブリッジの凄まじい戦いのシーン。もの凄い数のエキストラとリアルな戦闘描写で、とにかく圧倒されるばかりです。それから思わず息を飲んで見入ってしまうのが、ウォレスの処刑のシーン。死の直前に叫ぶ彼の一言は、誰もが耳の奥に焼き付き離れなくなってしまうはず…。この映画の中で登場するフランス王フィリップ4世の娘・イザベラは、劇中ではウォレスとの和解のために使者となりますが、実際にはエドワードと婚約したのは4歳というまだとっても幼い年齢で、使者となるのには無理な年齢のためこのエピソードはフィクションです。

◇ブレイブハート  BRAVE HEART 1995年 アメリカ
 製作総指揮:スティーヴン・マクエビーティ
 製作:アラン・ラッド・ジュニア 、ブルース デイヴィー 、メル・ギブソン
 監督:メル・ギブソン 脚本:ランダル・ウォレス 撮影:ジョン・トール
 美術:トム・サンダース 音楽:ジェームズ ホーナー
 出演者:メル・ギブソン 、ソフィー マルソー 、ブレンダン・グリーソン 、アンガス・マクファーデン、パトリック マッグーハン 、デイヴィッド オハラ



ロケ地のほとんどはイギリス

これら2つの映画に共通するのが、ほとんどの撮影をイギリスにて行っているので、いろいろな場面でその風景を楽しむことが出来ます。イギリスの素晴らしい建築物や(ロビン・フッドでは世界遺産の「カルカッソンヌ城」なども使われています)壮大な自然もぜひ良くご覧になってください。


参考資料
「イギリス史 重要人物101」
 小池滋・青木康編/新書館

「とびきり哀しいスコットランド史」
 フランク・レンウィツク著/小林章夫訳/筑摩書房


【レポート:クリエイティブスタッフ 登坂明子】



 
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